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2022年11月21日

「世界食料デー」特別プログラムをベネッセ文章表現教室で実施

小学生の論理的思考力・表現力をはぐくむベネッセ文章表現教室は、10月の「世界食料デー」月間にあわせて、食品ロスについて考える特別プログラムを実施しました。子どもたちが飢餓や食料問題を生活の延長線上にあると捉えて文章として表現する機会の創出により、サステナブルな社会の実現に寄与します。

ベネッセ文章表現教室では、文部科学省が掲げる【生きる力】に結びつく非認知能力の開発を目指し、文章での表現を通じて「論理的思考力」「相手に伝わる表現力」「社会性を育むコミュニケーション力」の3つの力を最大限に引き出すプログラムを提供しています。文章のテーマには、子どもたちの身の回りにある様々な関心事を取り上げています。

中でも社会課題をテーマにすることは、生徒にとって大局的な視点を得る機会であり、社会を構造的に考える機会になると捉え、「世界食料デー」月間の10月に食品ロスをテーマとした特別プログラムを開催しました。

 

「世界食料デー」月間とは…国際連合が定めた世界の食料問題を考える国際デーである「世界食料デー」(10月16日)をきっかけとし、10月をNGO/NPO、国連機関が共同で情報発信を行い、飢餓や食料問題について考え、解決に向けて一緒に行動する1か月とするもの

小学5年生のクラス

ベネッセ文章表現教室 「世界食料デー」 特別プログラムの概要

開催日:2022年10月15日(土)、16日(日)、22日(土)、23日(日)

 

開催方法:オンライン

 

対象:小学校2年生~6年生の受講生 合わせて124名

 

プログラムとテーマ:

小学2年生「きみは地球防衛隊」 受講21名(実績)

学校や身の回りにある「もったいないこと」を洗い出し、その解決方法を意見文の型で書く

 

小学3年生「きみは地球防衛隊」 受講35名(実績)

学校や身の回りにある「もったいないこと」を洗い出したうえで、一貫性と具体性をもった解決方法を考え、意見文の型で書く

 

小学4年生「きみは発明家 フードロスをなくせ!」 受講25名(実績)

フードロスの原因を理解したうえで、解決方法をゼロベース思考で考え、そのアイデアが伝わるようレトリックを効果的かつ客観的に用いた意見文を書く

 

小学5年生「売り切り大作戦 スーパーを救え!」 受講28名(実績)

スーパーマーケットの販売者の視点で、「フードロスをなくすために売り切る」という目的から、商品陳列にどのような工夫ができるかを自身の生活経験と関連付けて考え、資料から読み取れない部分まで考えて意見文を書く

 

小学6年生「きみは料理店オーナー フードロスをなくせ!」 受講15名(実績)

料理を提供する経営者の視点で、フードロスをなくすために店でどういった工夫ができるかを考え、実効性を持たせるために予想される反論とその反論に対するアンサーを用意し、説得力のある意見文を書く

生徒は担当講師のファシリテーションのもと、学年に応じたテーマを仲間たちと楽しく対話しながら考えます。自分の考えは適宜メモし、メモをもとに与えられた時間の中で文章として表現します。書いた文章は自分自身で発表し、さらに、発表でよかったところをお互いに述べ合うことで内容を深めます。

 

食品ロスという大きな課題解決に向けては、一人ひとりが主体的に関わり、多様なアプローチで力を合わせて立ち向かうことが不可欠です。この主体性や協働性は文科省が【生きる力】として表現した要素でもあります。国連WFPも、ソーシャルメディア上で多様性が結集する「世界食料デーキャンペーン2022 #ごちそうさまチャレンジ」を9月29日から10月31日まで実施しました。

参加生徒の保護者からいただいた感想を一部ご紹介します。

 

■小学2年生の保護者 プログラム「きみは地球防衛隊」

キリスト系私立小に通っていて「もったいないもの」に関しては学校でも習っています。学校では教わるだけで文章にすることはないと思うので、よかったと思います。

 

■小学4年生の保護者 プログラム「きみは発明家 フードロスをなくせ!」

文章を書くだけでなく、テーマについてディスカッションし、アイディアや良いところを他の人に伝えたり取り入れたりしているのがよいと思いました。意外といろんな発明が出ていたので驚いています。

 

■小学5年生の保護者 プログラム「売り切り大作戦 スーパーを救え!」

休み時間に楽しそうに内容を話してくれました。社会問題的なものを扱ってもらうのもよいと思いました。

 

 

今回の特別プログラムが、生徒たちが楽しんで表現力をはぐくむ中で、食品ロスを「自分ごと」として考えるきっかけになることを願ってやみません。ベネッセ文章表現教室では、生徒たちの心に残るプログラムをこれからも提供していきます。